2-11.気にかけてくれている

11.会わなくても、連絡が無くても思ってくれている人がいる。逆に自分が思っている相手がいる。
だから誰も孤独では無い。
勝手に孤独だと勘違いをせずに居て欲しい。
誰も気にしてくれないと、自分勝手な勘違いをして殻になんて入らないで欲しい。
大丈夫。皆が思い思われている



舞い上がった桜の花と共に鳥達が
一緒に楽しそうに飛び回っていた。
そうちの1羽の白い鳥が
私の元へ近寄って言った。

〈草原の木から来たのはあなたね?〉

私は少し驚いた。
『ええ。何故、知ってるの?』

〈何故って?草原の木から聞いたからだよ。
 無事に歩めてるか心配してたよ〉

『え?私を心配してくれてたの?
 何て嬉しいんだろ…』

〈嬉しい?〉

『えぇ…不思議と、とっても嬉しい感情が
 込み上げてきたの。
 心配して気にかけてくれてたんだね。
 何だかすごく温かい気持ちになれたよ。
 教えてくれてありがとう!』

私の言葉に白い鳥は驚いていた。
〈いや、いいんだ。良かった。うん。
 そんなに喜んでくれるなんて
 伝えて良かったと思わせてくれて
 何だかこちらこそ…ありがとう〉

『あの、もし良ければ、私のここまで
 無事に来てる事を
 草原の木に伝えてくれないかな?』

〈もちろん。もうすぐ、行く予定だから
 伝えるよ。こんなに喜んでたこともね〉

『お願いします。ありがとう』
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