2-5.身につけていく

5.何かに気づき、変わろうとする気持ちが
次への一歩につながる。
どうせやっても何も変わらない、と
思えば何も変わらないままなのは当たり前。
何もしないよりは、とにかくやってみよう
と思い、行動し自らが一歩踏み出したら
その先の見える景色は変わり始める。



風と私が洞窟のような綺麗な一枚岩が屋根となる所にたどり着くと
雨がポツリポツリと降り始めた。
私は水の精が教えてくれた水の話を思い出しながら、周りにいる草花が雨に喜ぶ姿を眺めていた。

『草花達は雨を喜んでいるね』

「そうだね。嬉しそうだね。
 恵みの雨だと皆感謝してるよ。
 雲は皆へ雨を水を行き渡らせたから
 ソロソロ通り過ぎるね」

『え?そうなの?』

「うん。だって
 必要な量だけあれば十分でしょ」

『あ、そうだったね。
 ココは必要な量が有れば良い事を
 皆が知ってるんだね。凄いね』

「君も、もう知ってるから大丈夫だよ」

『うん。知ってるけど
 今みたいに直ぐ忘れてしまってる。
 まだ身についていないみたい』

「大丈夫だよ。
 何度もこうやって
 気づこうとすることで
 必ず身についていくよ」
 
『うん。ありがとう
 なかなか難しいと思ってしまうけど
 気づくコトを練習してみることから
 始めてみるよ』

「うん、うん。その気持ちが大切だよ。
 何でもやらないよりは
 やってみようと思う事が
 次への一歩につながるし、
 凄く良いことだね。
 ね、みて、ほら、雨が止んだよ」

『本当だ!』

屋根の外にでてみると太陽が戻っていた。
草花達の雫が太陽の光に照らされ
キラキラと光輝いていた。

空を見上げると、
そこには綺麗な虹が見えた。
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