11.忘れかけてた気持ち

11.
出会いや側に居てくれてる事は
当たり前の事ではない。
とても有り難いことなのだと思って過ごせたら
周りとの関係も変わり始める。




少し歩くと大きな湖のようなのが見えた。

「あの水場で休もう。僕は先に行って皆に挨拶してくるね」

風はそう言って私が返事をする間もなく
行ってしまった。

私は、え?という戸惑いと、少しの不安をおぼえていた。ポツンと1人になった感じがした。
私は次第に、
あれ?私は何で不安になってるんだろう?と
不思議に思えてきた。

はじめは1人だったんだから
不安になる必要はないのに…
今ある不安は何だろ?と考えていた。

ココまでの道のりは、
孤独ではなかったし、先への不安も風と一緒なら大丈夫だと思えてて、
いつの間にか風が居てくれる事で不安が減って、
1人では無いことで心強さを風から貰っていたようだ。

いつの間にか風が居るのが当たり前になり、
楽しくて忘れていたけど
風ともいずれ違う道を歩むのだから…
今の一緒にいる時間を大切にしよう。

この出会いや側に居てくれてる事は
当たり前の事ではなくて、
とても有り難いことだった、最初の気持ちを忘れかけていた…
私は心が温かくなるのを感じながら風の後を追った。
?Gg[???ubN}[N??